鹿児島・宮崎 研修旅行(2021.10.15~2021.10.18)

私にとって初めての研修旅行に行ってきました。
4月に入社し、5か月経ちお酒の知識も多少身についたと思っていました。
今回の研修旅行で感じたのは酒屋というのは蔵元とお客様の間にたち、蔵元の方の熱い思いを伝えることが大事なことだと実感しました。
研修旅行に行く前は、こんなに美味しいお酒があるんだよと知っていただきたいという想いでしたが、これからは商品を知っていただき、こんな熱い想いが込められた商品なんです!と蔵元の特徴も伝えていこうと思いました。

私の初めての焼酎蔵見学となった知覧醸造さん
知覧醸造といえば知覧Tea酎や武家屋敷が有名でしょうか?
特に知覧Tea酎は特徴的ですよね
お茶農家も運営している知覧醸造さんならではの芋焼酎ではないでしょうか?
一番茶のみを使用して造られています
一番茶とはその年の最初に生育した新芽を摘み採ってつくったお茶のことです

知覧醸造さんに見学に行きました

お米の浸水、蒸し
お米に麹が入りやすいように粉砕するドラムと呼ばれる機械

麹を繁殖させる三角屋根

一次もろみ

二次もろみ


次に見学に行ったのは宮崎県の古澤醸造さんです
古澤醸造さんは手造りにこだわりがあると感じました
麹を造るのにドラムが使われることが多いのですが、古澤醸造さんでは木造の部屋で麹を手造りします
外気やその時の環境で左右されますが、そこが楽しくて面白いとのことでした
一次もろみが保管される土蔵は一年を通して室内温度の管理を外気より緩やかに行われます
そのためもろみに影響が少なくなります
古澤醸造さんの蒸留器はもろみを入れる蒸留窯とアルコール蒸気を冷却する冷却器をつなぐパイプがほぼ平行なことです。

古澤醸造さん 見学

ここで製麹します

一次もろみが保管されている土蔵

もろみが入っている甕は思っているよりも深い
内側に見えるぽつぽつは甕の修復後
100年以上使用している甕

発酵中の二次もろみ

芋洗い機

蒸された芋が粉砕されます

粉砕された芋がベルトコンベアーで運ばれタンクに投入されます

蒸留機器

三件目は松露酒造さんに見学に行きました
松露酒造さんでは見学に行った日の朝にさつま芋を蒸し、粉砕し、一次もろみに投入が終わった二次もろみを見せてもらいました
すでに発酵が進んでいる状態の二次もろみをいままで見てきたのでこんな感じでさつま芋が浮いてる時があるんだなと感じました
そして色の違う二次もろみがありました!
これは紅芋といわれる身が紅いさつま芋を使用した二次もろみです
焼酎は蒸留するときに無色透明になってしますため、もろみの段階でこんなに色が違うものなんだとびっくりしました。
松露酒造さんの蒸留器はもろみを入れる蒸留窯とアルコール蒸気を冷却する冷却器をつなぐパイプが3本もあります!
造る焼酎によってどのパイプを使うか決めるそうです

松露酒造さん 見学

ドラムでお米を蒸し、粉砕します

麹の繁殖が行われます

一次もろみ

一次もろみにさつま芋が投入され二次もろみへ

発酵中の二次もろみ

紅芋で仕込まれた二次もろみ

蒸留機器

最後に佐藤酒造さんに行ってきました。
佐藤酒造さんでは、タイミングよくさつま芋が粉砕され一次もろみに投入されているところを見ることができました
とても迫力のある光景でした。
この投入される蒸されたさつま芋を少し食べさせてもらいましたが、とても甘く普段食べているさつま芋のようでした
てっきり芋焼酎に使われるさつま芋は食用より味が薄いと思っていましたがこんなに美味しいさつま芋が使用されているんだとびっくりです!
時間がなく、蒸留機器について詳しくお聞きする時間がなかったので、次回見学に行けたら詳しく聞いてこようと思います

佐藤酒造さん 見学

ボックスの中にドラムがあります
使用中だったため中は見れませんでしたが、今回の見学した蔵の中で一番大きかったです
麹の繁殖までドラムで行います

こちらは麦用のドラム

一次もろみ
仕込んでから時間がたっていないのでまだ水分が多いです

芋焼酎に使われる黄金千貫という種類のさつま芋
とても大きかったです

さつま芋を芋洗い場まで運ぶベルトコンベア

芋洗い場
ここでへたや土を落とします

蒸された芋が粉砕され、一次もろみに投入されてます
この時、芋が浮いてこないようにかき混ぜていますが、これがかなりの体力勝負でした

粉砕されたさつま芋を食べさせてもらいましたが、とてもおいしかったです
芋焼酎の芋はあまりおいしくないと思っていました…

二次もろみ

蒸留機器

今回の研修旅行は本当に行ってよかったの一言に尽きます。
知識がない私が行ったら蔵元の方に失礼になるのでは…なんて思っていましたが、温かく迎え入れてくれました。
焼酎に関しての知識が増えたこともそうですが、蔵元の方がどんな思いを込めて造られている焼酎なのか。
またそのお酒をお客様に届ける中間に立つという立場を改めて実感することとなりました。
まだまだお酒のことに関してひよっこの私ですが、入社当時のお酒に詳しい大人になりたいという目標を達成できるように頑張ります!