奄美研修旅行(2024.11.17~2024.11.20)
今年の研修旅行は奄美大島に行ってきました!
黒糖焼酎の蔵元を2つ見学してきました。
今回の研修旅行は出発前に台風が4つも発生しており、ワクワクと心配が重なり合う複雑な気持ちでしたが無事に行くことができてよかったです。
台風の影響もあり初日は雨でした。
降ったりやんだり、突然雨足が強くなったり…
そんな雨の中伺った蔵元さんは長雲や一番橋を造っている「山田酒造」さんです。
早速蔵の中を見せていただきました!
訪問した当日の朝上の写真のドラムで洗米から蒸し作業まで行われます。
そして三角棚で適切な温度と湿度に保たれて麹が完成します。
白麹で仕込み後、温度を下げることで酸が出てきます。
この酸が殺菌作用となります。
一次仕込み中の甕壺です。
一枚目は仕込んでから一日目と二日目、二枚目以降からは三日目から五日目になります。
四日目、五日目はかなり変化が見られますね。
一次仕込みに使われる酵母は最初の二つの甕壺にのみ使用し残りは差し酛といい、仕込みの最初の一次醪を種酵母として使い、次から次へと植え継いでいきます。
こちらは黒糖を水に溶かした状態です。
通常水と黒糖を入れ熱を加えて溶かします。
熱を加えるので殺菌することができるため管理しやすいという利点があります。
しかし欠点もあり、蒸気で黒糖の香りが逃げてしまいます。
その欠点を補って造られるのが「一番橋」です。
一番橋に使用される黒糖は熱を加えず、水でゆっくりと溶かすことで一番橋の特徴である黒糖の香りをより一層際立たせることができます。
上画像の蒸留器で蒸留され、下画像の瓶詰めの機会で瓶詰めされて出荷されます。
次の日に見学させていただいたのが、龍宮を造っている「富田酒造場」です。
温度管理が難しいため、二次仕込みまで甕で造る蔵は少ないですが、富田酒造場さんでは二次仕込みまですべてが甕仕込みで造られます。
蔵の中には下画像のように甕がたくさんありました。
沖縄県産と徳之島産の黒糖を使用しています。
黒糖の原料であるサトウキビは切り口から酸化してしまうのですが、沖縄産は収穫してから加工場に運ぶ際に短く切ってしまいます。
徳之島ではすべて手刈りで、サトウキビは長いまま加工されます。
味・風味は徳之島産のほうがもったりとして濃厚な味わいでした。
富田酒造場さんは現在、蒸留器のえんとつの部分の形を変えたりといろいろチャレンジしてしています。
どのようなことにチャレンジしているのかいろいろとお聞きしました。
チャレンジした黒糖焼酎が今後販売されるのがとても楽しみです。
富田酒造場さんでは年中仕込みをし、約半年の熟成期間を経て出荷されます。
龍宮などの和紙ラベルは今でも手書きされています。
手書きなので一枚一枚若干の違いがあるのもとてもいいですよね。
今回の研修旅行では黒糖焼酎の造りを見学し、また現地の名物とともに黒糖焼酎を楽しむことができてとても有意義な3日間となりました。
学んできたことを糧に今後も頑張ります!
今度はゆっくり観光目的で奄美大島に行きたいです(笑)